金とBTCの動きが乖離:安全資産の定義を巡る認識戦
一眠りして目覚めると、BTCは再び70kに戻っていた。朝の車の中で、ラジオから流れるニュースは、金がFRBの3月の利下げ予想の失望に圧迫されていることを伝え、今年に入ってからの全ての上昇分を帳消しにした。
最近、中東の地政学的危機が激化し、世界の資本市場はそれに伴い揺れ動いている。伝統的な金融学の古典的なナラティブによれば、地政学的紛争は金価格を押し上げるはずだ——この考え方は、金が何千年もわたって持つ安全資産としての性質に根ざしており、市場参加者の本能的な反応となっている。しかし、2026年3月の市場の動きはこの固定観念を打ち破った。金価格は継続的に下落し、重要なサポートラインである4500ドルを割り込み、一方でビットコインの下落幅は株式などの伝統的なリスク資産よりもはるかに小さく、「相対的な安全資産」としての特性を示している。
この異常な分裂は、表面上は資産価格の動きの違いに見えるが、深層的には市場が長期にわたり無視してきた構造的な変化を反映している。すなわち、金とビットコインの投資者層が根本的に分かれつつあるのだ。