近年、暗号資産はグローバルな金融・テクノロジー分野で存在感を高めていますが、明確な規制定義がないことが市場にとって長年の懸念材料となっています。米国では、証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)がデジタル資産を「証券」とみなすか「商品」とみなすかを巡り、議論が続いています。この膠着状態を打開すべく、2025年11月、上院農業委員会委員長ジョン・ブーズマン(共和党・アーカンソー州)とコーリー・ブッカー上院議員(民主党・ニュージャージー州)は共同で「米国上院暗号資産市場構造法案案」を発表しました。
本ドラフトは、上院農業委員会委員長ジョン・ブーズマン(共和党・アーカンソー州)とコーリー・ブッカー上院議員(民主党・ニュージャージー州)によって共同発表され、CFTCによるデジタル商品スポット市場の監督権限拡大を目的としています。農業委員会はCFTCの管轄であり、このため関与しています。一方、上院銀行委員会はSEC規制領域を中心とした独自のデジタル資産市場構造法案を策定中です。両委員会は今後協力し、上院採決前に法案を一本化する必要があります。発表時点では、政府閉鎖や予算交渉の影響で立法の進展は不透明でした。
ドラフトの主な要点は以下の通りです。
このドラフトは暗号市場全体に大きな影響を及ぼします。
ドラフトの発表は出発点に過ぎません。今後のプロセスは以下の通りです。
総括すると、本ドラフトは米国の暗号資産規制を「様子見」から積極的なルール策定へ転換する重要な節目となります。暗号資産エコシステムは今後数か月で大きな構造変化を迎えるため、投資家・業界関係者・市場観測者は最新動向を注視し続ける必要があります。





